月報 2018/1

書いたもの

smashwest.com

京都のバンド・ベランダの紹介記事。地味にki-ft以外のWeb媒体は初めてでした。
ここに書いている次作とは4/11リリースの2nd『Anwhere You Like』。ライブで聴いた新曲はアバンギャルドな展開の曲も多かったのでくそ楽しみ。Ba中野さんボーカルの曲もあるだと…。

見たライブ

  • 6 ベランダ @京都 二条nano
  • 12 FOSTER THE PEOPLE @なんばHatch
  • 23 Mac Demarco @梅田クラブクアトロ
  • 26 中村佳穂/ @京都 向日Second Rooms
  • 27 中村佳穂BAND @京都 向日Second Rooms

 少ない。原稿でてんてこまいになってしまい見られなかったものがいくつかある。特にFLEET FOXESとさとうもかさんの初大阪ライブを逃したのは痛かったな…自己管理がんばろうな。
 Mac Demarco、ライブの半分近くが歌モノマネやダベりやおならのSEを仕込んだパッドで遊ぶ時間だったのでびっくりした。びっくりしつつもゲラゲラ笑いながら見た。そしてゲラゲラ笑いつつも、心の中では英語わかるようになりてえ…と切々と思っていた。そういうスタイルだと知らなかったのでてっきりインディー・ポップ好みの若者がいっぱいいるのかと思っていたけど、今まで見た来日公演の中で一番外国人率が高かった。
 即完だった27日の中村佳穂BANDワンマンに運良く滑り込めたのは本当によかった。キャパ70人って聞くと狭いようだけどnanoもそのくらいなんですね。たくさんあった新曲はラテン×ポストロック×フューチャーソウルというか、とりあえずどれもすごいことになっていた。スケール的にも完全にもっと広い場所で鳴らすことを想定していたので胸が熱くなった。勢いでタオル地のTシャツを購入。サマソニに着ていきたい。

よく聴いたもの

 YYGを改めて聴き込む。年間ベストに入れればよかったと思う。
 ジュディ・シルの「That’s the Spirit」を聴いていると、最近読んだ『不滅のあなたへ』を思い出す。石、魂、復活というワードとか、キリスト教的なムードが強い(というか、新約聖書が物語の下敷きになっているのだと思う)ところとか。
 レミ街のやつはふつうにブラスバンドサウンドがフューチャーされているのかと思ったら、ほぼサンプリングの素材みたいな扱い方で料理していたので興奮した。ヒップホップで使われるフルートの存在感に近い。

読んだやつ

内田樹『街場の文体論』
大学の講義録だけどライティングのノウハウ本ではなく、おもしろい文章はなぜおもしろいのか、についていろいろな角度から迫るような内容。読んでいる間、昔タナソウさんが講座に来てくれた時言っていた「文章を読むという行為には、本来凄まじい喜びが伴うはずなんです」という旨の言葉をしきりに思い出していた。
 特に後半、国内の学会で教授陣にアピールするためフランス語で論文を発表した若い研究者に、内田さんがいたく落胆するエピソードがとても身にしみた。フランス語がわからない聴衆全員を切り捨てたのだと。世の中には読み手への敬意がある文章とない文章とがあって、特に広く読まれるためには“わかる人”のために“わからない人”を切り捨てだしたらおしまいなのだ。かといって、単に難解な言葉や引用を避けたり論の筋道を平易にしたりというのも、また“敬意”とは違う。
 研鑽を積めば、少々伝わりにくい(けど適切な)表現や引用を全て諦めたりしなくとも、広い間口できちんとおもしろいことは伝えられるのだと思う。今まで、引用元も言葉の意味も知らない私にその“凄まじい喜び”をくれた文章はみんなそうだった。だからそういう到達点を諦めずに努力したい。まあ私はちゃんと平易にすることすらまだ出来ていないので、まずそれなんですけどね…。

磯部涼『ルポ川崎』
 私の地元も南下するほどヤバイ系の工業地帯。実家は川崎で言う北のオザケンエリアなので決して当事者ではないけど、サウスサイドでレジ打ちやポスティングのバイトをした時の、界隈をチラ見するような思い出はいくつかある。だから、ヤンキー活動以外にやることがあるという意味で川崎のヒップホップカルチャーは少し羨ましい。正直ウチのほうは全然田舎だし高齢化も著しいけど、私が知らないだけでいるのかな、ラッパー。いたらいいな。