きゆさだのブログ

ワイルドサイド抜け作

日記

デイリーポータルZ編集部の古賀及子さんのブログ「まばたきをする体」が好きで毎日読んでいる。平民さんの平民新聞松永良平さんのnoteもそうだけど、子供の頃から継続が致命的に欠けている私は、毎日続けられるのがすごいなあと単純なことを思う。小並感だ。

日々の考えごとは泡のように消えて、その場で書きつけない限り影も形も残らない。数日おきに書いている自分しか見ない日記はおもしろみもないし暗いしな。きりがないほど見映え(読み映え?)を気にして、一度公開した記事を2,3文字直して更新、みたいなことを何べんも繰り返すようなたちだから、人に読んでもらうための日記はやっぱり苦手だ。けどこういう状況だから、自分が読んでいて落ち着くものを、自分も書いてみたいという気持ちにはやっぱりなる。

某火曜日

在宅勤務がはじまるにつけ、作業机があって良かったとしみじみ思う。ちゃぶ台と座椅子で8時間はきつい。引っ越す前に本棚置き場を確保しようとメルカリに出してた時期もあったけど、売れなくて本当によかった。椅子は売れてしまったので引っ越したあと新調した。

机椅子はいいとして、なんかいつもより目が痛い。はじめは眼精疲労かァ〜くらいに思ってたけど、いよいよ仕事にならなくなってきた。職場の環境に近づけるため厚い本を積んだうえにMacbookを載せてみる。でも職場のような別モニターもないので、高くしすぎるとキーボードが打ちにくい。結果たいして変わらず、今度は真昼間からNightShiftをつけて、部屋の照明の色温度に画面の色を合わせてみる。照明のほうを白くできたらいいんだけど、引っ越してきてからずっと全灯状態なので、白くする=オレンジのLEDを消す=暗くなってしまう。部屋の広さに照明のスペックが合っていない。

ともかく、それでだいぶ楽になった。照明とPC画面の色温度の差がよくなかったらしい。色温度の差といえば御堂筋線の車内の照明が暖色になったのがずっと苦手で、なぜかというとホームが白いままだから。「なんとなくイヤ」レベルのイヤ感だと思ってたけど、ちゃんと理由があったのだ。統一してほしい。

某水曜日

4日ぶりに出勤。運用保守の電話がかかってくるのでフルリモートとはいかず、持ち回りで出勤している。気がついた人が適当につけたり変えたりしている職場の有線は、コロナ禍が本格化してからほとんどラジオになった。みんな他愛もないトークと合間のニュースが聞きたいのだと思う。StayHomeを呼びかけ、カルチャーの危機を憂い、触れる話にはきちんと触れながらいつものテンションを保つラジオDJの方々に頭が下がる。

日中のプログラム構成が広告だらけなのは相変わらずで(この職場で聞くようになって初めて知った)、合間に挟まれるプレイガイドCMの6月公演の多さに胸が痛む。だめかもしれないというくらいでは止められない。ライブハウスと同じような危機的状況にあって、かつライブハウスほど認知度が高いとはいえないイベンターの人たちを支援できる方法はないのか…特に、カウアンドマウスのように草の根でやっているところを。少なくとも小規模事業主へのまともな補償が発表されるまでは政府を許さない。まあ今から何したってくそFxxxなんは変わりゃせんが…。

某金曜日

買ったまま聞けずにいたレコードをかけながら在宅勤務。ビーチボーイズのLight Album、アソシエイションのStop Your Motor、2012年のNRQのリミックス等。アソシエイションは初めて聴いたけどコーラスワークと西海岸ロック分のバランスが微妙に土臭くていい。NRQ「ボストーク」 のEP-4佐藤薫Remixもブニッとしたシンセベースがいい塩梅に効いている。今日聴いたなかではNRQをメルカリ、Light Albumを岡山表町のGroovin'で買った以外、どこで入手したのかほぼ覚えていない。探していたわけでもないので当然かもしれないけど。

ツイッターで「おれは音源を買った場所ばかり覚えているのに音楽にまったく思い出や景色が伴っていない…」みたいな誰かの呟きを見かけて、真逆だなと思ったことがある。自分は人一倍音楽を視覚と結びつけがちよなという自覚がなんとなくあって、あの頃はくるり、あの景色はスピッツ、あの時あのバスから見た景色がceroのOrphansで、山口旅行で行った秋吉台BibioのCurls、みたいな思い出ライブラリが無数にある。ないものねだりというか、音楽ライターとしては入手先を覚えていた方が絶対便利だと思うので、覚えの悪さに困るたびヤッパ自分向いてないんちゃう…と凹んだりする。

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おれなりのBibio

でも、前述のGroovinでNRBQのScrapsを見かけた時に買わなかったのを未だに悔いていて、その次行った時に同じあたりを探してもなくて凹みながら見つけたのがLight Albumだった、というのは覚えている。そういうたぐいの思い出が少ないだけかもしれない。思い出ライブラリで言えば、Light Albumに入っている「Sumahama」は何年か前に散歩した初秋の須磨海岸にびっくりするほどハマっているのだった。

ジャケットのSumahamaのコマが微妙に中国と混ざった仁侠映画なのはなんでだろう。曲自体は神戸出身であるメンバーの恋人の話をもとに作られていたはずで(うろ覚え)、じゃあ須磨と任侠を結びつけたのはイラストレーターなのか。トータルで好きかというと微妙だけど愛着があるアルバム。

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おれなりのスマハマ

都度写真を撮っているので結びつきやすいのかもしれない。私は誰とどこに行っても風景写真ばかり撮っている。